講演会名 | 日本アンプティサッカー協会 理事 新井誠治選手講演会 |
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開催場所 | 東京海上日動保険株式会社 新館15階 大会議室 |
日時 | 2017年10月27日(金) |
主催 | オリンピック・パラリンピック等経済界協議会 |
来場者数 | 約200名 |
NTTグループからの参加者 | 20名 |
講師 | 新井 誠治(日本アンプティサッカー協会 理事) |
講演テーマ | 『アンプティサッカーとの出会い・切断障がい者となって』 |
「障がい者スポーツの魅力発信・ファンの拡大」を目的に、アンプティサッカーの新井選手の講演会が開催されました。
アンプティサッカーとは上肢、下肢の切断障がいを持った選手により行われるサッカーです。
新井選手は日本で初めてアンプティサッカーのチームを結成された先駆者的な存在で、
現在は選手としての活動に加えて、日本アンプティサッカー協会の理事として、普及活動に取り組んでいます。
アンプティサッカーは、競技用の車いすや義足などの特別な用具を必要とせず、クラッチと呼ばれる杖2本だけでプレーすることが可能なため、経済的に豊かではない国や紛争国の方々も、容易に楽しむことができます。
また、障がいの程度によるクラス分けもなく、世界の50近く国々で楽しまれており、日本には現在、全国に9つのチームがあり、100名程の選手が活動をしています。
新井選手は、柔道の実業団選手として活動、地域での指導者として従事している時に血液癌を発症し左足を切断しました。
闘病中は寝たきりとなり、社会に復帰できるのかという不安、将来が全く見えない不安、そして再発の不安との闘いで、病院で何度も涙を流したとおっしゃっていました。
障がい者となり夢も仕事もなくなってしまった時、心の支えとなったのは、闘病仲間と子供の笑顔でした。
そしてリハビリのため、水泳、アーチェリー、陸上と様々なスポーツをやっていく中、アンプティサッカーと出会いました。
アンプティサッカーワールドカップはおよそ2年に1度の頻度で開催されており、日本は2010年、第8回ワールドカップアルゼンチン大会に初出場しました。そして2017年、ポーランドで行われた国際大会では3位入賞という成績を残しました。
パラリンピック競技としてはまだ採用されておりませんが、世界中で普及は順調に進んでおり、近い将来、パラリンピック競技種目として採用される可能性が高いスポーツと言われています。
講演会参加者からは「今回の講演でアンプティサッカーというものを初めて知りました。」「トルコにはアンプティサッカーのプロリーグがあり、4万人の観客が入ると聞き、日本との認知度の差を感じました。」などの声をいただきました。
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